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白癬菌とは

 

水虫菌

白癬菌は真菌の一種で、いわゆる水虫の原因菌です。白癬菌は皮膚に侵入して、かゆみや水ぶくれや皮膚の角質化などの症状を起こすことがあります。

 

真菌は1μm〜10μmほどの大きさで、細胞壁を持ち、核膜もあります。細菌は1μmほどの大きさなので、細菌よりも少し大きいです。細胞も真菌も自己増殖能力を持っています。細菌は核膜がないので、そこも異なる点です。

 

ウイルスは、さらに小さく20〜30nm(1μmの1000分の1が1nmです)なので、電子顕微鏡で見ないと見えません。またウイルス自体は単体では増殖機能を持っていません。宿主となる細胞を利用して増殖しています。

 

白癬菌は、高温多湿を好みます。15℃以上、湿度70%以上で急激に増えます。靴を1時間履き続けるとその中は湿度が90%以上になることが多いので、白癬菌の住みやすい環境です。

 

また、水分とケラチンが白癬菌の栄養源となっています。ケラチンと言うのは、皮膚の角質細胞にあるタンパク質です。

 

白癬菌の種類

白癬菌が住み着く場所によって、足白癬、爪白癬、手白癬、体部白癬、股部白癬(こぶはくせん)、頭部白癬、ケルスス禿瘡(とうそう)に分類されます。

 

足白癬が一般的に言われる水虫です。指の間の皮膚がふやけて白くなったり、むけたりする趾間型が90%を占めます。

 

股部白癬は陰部にできる物で、いんきんたむしと呼ばれている種類です。体部白癬が、ぜにたむしと呼ばれている種類です。犬や猫のペットの毛を好んで住み着く白癬菌がいるため、ペットを抱いていて感染することもあります。そのため体部白癬に感染すると、顔や腕や手に赤いドーナツ型の湿疹ができます。

 

爪白癬が爪水虫、頭部白癬は、しらくもとよばれている種類です。ケルスス禿瘡は稀ですが、頭部白癬が誤診されて、ステロイドで治療して悪化したケースが大半です。頭に膿疱ができて髪が抜けます。

 

白癬菌感染症は、皮膚科を訪れる患者さんの約10~15%を占めます。肉眼で患部を見るだけでは誤診する可能性があるので、感染が疑われる場合は、病変部分をピンセットやハサミなどで採取して顕微鏡で白癬菌を確認します。

 

水虫の原因と肌のターンオーバーを知ろう!

白癬菌が皮膚に付着するのは、水虫の人が使ったバスマットが原因になることが多いです。また、入浴後に裸足で床を歩いていると、フローリングの床やじゅうたんに白癬菌が付着していると考えられます。

 

そして、公共のプールや温泉の脱衣所、床、スリッパなどにも白癬菌がついている可能性があります。

 

しかし、これらの場所に行っても必ずしも感染するわけではありません。実際にはこれらの場所を利用しても、感染しない人が大半です。

 

それは、皮膚に白癬菌が付着しても、角質層に侵入する(感染する)までには24時間ほどかかるからです。1日に1回、お風呂やシャワーで足をきれいに洗っていれば、感染を予防することができます。

 

毎日お風呂に入っているのに感染した、と言う人もいますが、体は丁寧に洗っていても、足の指の間は洗っていないのではないでしょうか。プールやスパハウスなどに行った時は、足や足の指の間もボディーシャンプーや石鹸の泡で包み込むようにして優しく洗うようにしましょう。

 

皮膚が新しい奇麗な皮膚に変わるまでのターンオーバー期間は、約1か月です。奇麗な肌になったように見えても、最低1か月は薬の使用を続けてしっかりと完治させましょう。

 

水虫が再発する理由はこれ!

水虫が再発する理由の多くは、完治する前に薬の使用を止めていることと、薬の塗り方が充分でないこと、家族に感染者がいるという3つのケースが多いです。

 

白癬菌は、低温で湿度が低い状態では活動力が低下します。そのため、温度も湿度も低い冬の間は活動力が低下していて症状もあまり出ません。そして夏になって気温も湿度も上がってくると、潜んでいた白癬菌が暴れ出します。

 

このような状態を、一旦治ったのに再発したと思っている人が少なくありません。治ったように思えても、白癬菌は完治はしていなくて、白癬菌が潜んでいることもあります。薬の使用期間が短かったり、使用範囲が狭すぎると、白癬菌が生き残りやすくなります。

 

また、家族に水虫の人がいる場合は、家族全員で気をつけあわなければ繰り返しやすくなります。バスマットやスリッパは家族と別にする、バスマットの使用後は速やかに片づける、裸足でフローリングやじゅうたんの上を歩かない、床の拭き掃除や掃除機をかけるのを念入りにする、などの注意が必要です。

 

水虫が完治するためのポイント

水虫を治療する外用薬(塗り薬)を使うと、2週間ほどで肌がきれいな状態になります。しかし、この時点ではまだ角質層に白癬菌が潜んでいます。古い角質層が剥がれ落ちて新しい肌にすべて生まれ変わるには1か月の期間が必要です。この期間の1か月は薬を塗り続けることが、完治させるポイントの1つです。

 

そしてもう一つ大事なことは、見た目はきれいなところにも薬を塗ることです。足先からかかとまで、足の裏全体にむらなく薬を塗ってください。指の間もていねいに塗りましょう。見た目はきれいに見えても、白癬菌が潜んでいる可能性があるからです。

 

薬を塗るのは1日に何回も塗らなくても、通常は1日1回でOKです。医師の指示された回数を守って塗ってください。

 

そして1日に1回は足をきれいに洗いましょう。お風呂に入った時に足の指の間まで1本1歩丁寧に洗う人は少ないかもしれませんが、水虫を完治させるためには、1本1本丁寧に洗うことが大切です。

 

ただし、ゴシゴシこするのはNGです。傷がつくと傷から白癬菌が侵入しやすくなります。石鹸の泡で包み込むように、優しく洗ってあげましょう。足に残った水分はよく拭きとってください。


 

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